本日も順調に誤作動中

ASD.1980年生まれ東京都在住。

西脇俊二著 コミックエッセイ アスペルガー症候群の「そうだったんだ!」がわかる本 宝島社

自分なりのまとめ。


主な特徴(アスペルガーは十人十色。全ての特徴が全員に等しく同程度に当てはまるわけではない)
1.言葉の理解や使い方が独特(言語性コミュニケーション)
言葉を音の塊として捉える→聞いているようで理解していない 聞き取れないので、分からないから聞くと「キリがない」と言われる。
言葉の使い方を微妙に間違えている がんばれ=何を?どのように?
みんなでランチすると何を話していいのかわからない 国語(小説)が苦手

2.相手の気持ちやその場の状況を読み取れない(非言語性コミュニケーション)
自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手→「手伝って」・「助けて」と人に頼めず一人で悩む
悪気なく非常識的な振る舞いをする 思ったまま、見たままを正直に言う 「それとって」「あの件」指示代名詞が苦手 自分の興味があることは相手も興味があると思い込んでいるため話が一方的→「KY」と呼ばれる 無表情で人と目を合わせない

3.こだわりが強く、行動パターンが決まっている
強い不安感から極端なこだわりを持つ 2つ以上のことを同時にできない 「想像するのが難しい」こだわりが強く、応用がきかない 周囲が気にならなくなるほど没頭する 食べ物の好き嫌いが多い 
視角的情報に気をとられがち(会議で資料が配られると数字が気になり、内容に集中できない。別のものが気になって仕方ない。)

4.感覚過敏
大きい声や肩を触られるなど人から触れられるのが苦手 においや小さな物音に敏感(偏食) 遅刻気味 荷物が多い(使うかもしれない)どうやったらみんなと同じようにうまくやれるのか悩む 発言の度にみんなが白い目で聞いてくれない。書き文字に比べて、話し言葉は理解しにくい 相手かまわず話し続ける 相手に配慮した表現ができない 「用事があるから」ではなく、「行っても面白くなさそう」 相手の気持ちを察することができず、結果的に他人の気持ちを無視するような行動をとってしまう(心の目が見えない) 自分で決めた時間やルールにこだわりすぎる 予定通りでないと不安やストレス 周りと合わせようとするとストレスを抱きやすい 曖昧な指示 「あの書類」、「あの件」じゃ分からない。 急な予定変更に通常の人よりもストレスや動揺が大きい
※健常者にも普通にある事だが、そのストレスや消耗、引きずる度合いが大きく立ち直るまでにも時間がかかる。この特徴を克服しようと努力して、真逆の性質を持つ人も(グレーゾーンアスペ)。

5.社会とのかかわり方3つのタイプ
(1)1人でいたいタイプ 他人とかかわるのが苦痛で、愛想がなく友達と遊ぶよりも1人を好む
(2)受身タイプ 自分からは積極的に話しかけないが、誘われれば交流する。おとなしい人と思われ、障害に気づかれにくい
(3)積極奇異タイプ 初対面でもなれなれしく、失礼や場違いなことをするため、変な人と思われ、敬遠されがち。

6.2次3次障害へ
本人は一生懸命。理解されず、より心理的な圧迫感。自分が普通と思っていた行動を否定、無視されてきた人→被害者的な受け止め方をしやすい 能率が悪く、仕事が長続きしない 会話が長続きしない→自責の念→一人でいることが好きになる
学生時代までは「少々変わった子」社会で様々な場面や人に遭遇→対人関係がうまくいかない いじめトラブル→引きこもり
周囲は「やる気がないからだ」「なまけているだけだ」と責める。フラッシュバック 睡眠障害 対人恐怖 自傷行為 依存症 うつ 自殺
※アスペであっても、周囲の人の理解と適切な対応によって問題なく成長した幸福な人も少なくない。

7.工夫
副交感神経優位にする ストレス解消法をたくさん用意しておく 音楽を聴く、アロマをかぐ、深呼吸 行動を客観的に振り返る
毎朝15分で一日の行動予定を立てる リストアップして優先順位を整理する デスク周りを整えて仕事以外の情報を遮断する
セロトニンを補う、減糖、ビタミンB群を摂取
プロテイン(+Ca+VC+胃酸) →L-フェニルアラニン(+葉酸+鉄+ナイアシン)→ L-チロシン(+葉酸+鉄+ナイアシン) →L-ドーパ(+VB6)→ドーパミン(+VC+銅)→ノルアドレナリン
プロテイン(+Ca+VC+胃酸) →L-トリプトファン(+葉酸+鉄+ナイアシン) →5-HTP(+VB6)→セロトニン(+SAMe+マグネシウム)→メラトニン
ドーパミン 生きる意欲 快をもう一度味わいたい。より良い快を得たい(学習意欲) 少なすぎると無気力 多すぎると奇行
セロトニン 興奮と抑制の調整 少ないと抑うつ的orイライラ 体内の90%のセロトニンは腸に存在。8%が血小板に取り込まれ、脳には2%。

8.その他
突出風景理論 自閉症は些細な日常の出来事に興奮状態になる。緊急事態には逆に冷静になる。視覚情報→偏桃体→自律神経刺激→心拍数上昇→興奮
アメリカの職場はパーテションで仕切られ、メモで伝言、ランチは一人で気兼ねしない、定時に帰っても問題ない
欧米では、自閉症の学校がある。段階的にパーテションが減っていく。図や絵や文字で指示を出す工夫。

立派な変わった人をめざそう