本日も順調に誤作動中

ASD.1980年生まれ東京都在住。

吉濱セミナーから学んだこと

吉濱ツトム氏のセミナーを自分なりにまとめてみた。

1.行動変容の決め手

本物の情報に出会うこと。望ましい行動習慣を身につけ、クセになるまで落とし込むこと。

成功法則はないが、改善法則はある。途中で失敗もする。悪化もありうる。

 

2.防衛本能とは、「飢餓から身を守るために人間が身につけてきた本能」。

食糧のない時代には、子孫繁栄のためにこの防衛本能はうまく機能してきた。しかし、現代では防衛本能は、むしろ弊害となってきた。なぜなら、望ましい行動習慣や記憶することすらも、防衛本能によって妨害されてしまうから。

防衛本能の特徴としては、

①カロリーはなるべく使いたくない。運動が億劫になる。なぜなら、無駄なエネルギーを消費したくないから。

②変わることは神経回路を帰ることを意味し、それには膨大なエネルギーを消費する。そのため、「今のままでいい」「面倒くさい」「変わるくらいなら引きこもっていたほうがいい」「どうせ自分はダメなやつだから」という理由付けを始めたがる。

また、人間はすぐに結果が出るものを好む傾向がある。思考や記憶することが嫌いな生き物である。

 

片付けや早寝早起き、勉強といった良い習慣は、情報を仕入れただけでは人はいつまでも変わらない。

 

いつまでも変わらないと、劣等感が強くなり、ますます絶望することになる。

「これダメだったら、私はダメだ」という認知のゆがみが強化されていくのである。悪循環に陥る。

認知行動療法で言うところの「フュージョン化」と言う。

 

甘いものは食べないと誓っても、「これ位なら」「食べないで捨てるのは罰が当たる」「作った人に悪い」など、食べるための様々な理由を作り出す。

 

3.悪い行動の原因は、人か?

行動の原因を本人の性格などに求めることは有害である。「他の子はやっているのに、なんでやらないの?ダメな子」「だらしがない」など。

個人に原因を求め、改善策まで本人に何も提示せず、責め続けるのは、何も良い結果を生まない。自分を棚上げにして非難するだけではいけない。

悪い行動をとってしまうことは、外部要因に問題がある。その外部要因を変えれば、変えていける。

同じように、悪い気分になることは、認知の歪みにある。その歪みに気づき、変えていけば、人生は変わっていく。

 

4.作業興奮

作業興奮とは、やらなければいけないと分かっていても、なかなか気が進まない嫌なことであっても、まずはとにかくやってみると、そのうちに脳が「嫌ではない」と勘違いし、やった後は満足するという働きのこと。クレペリンという心理学者が作業興奮と名づけた。

たとえば、食器洗いが面倒臭い。また食器洗うのか世面倒臭いと思う。それでも、嫌々でもやる。すると、やった後に、すっきりする。

 

5.嫌なことをやった後にご褒美を用意する

トークンエコノミー法とも言う。嫌なことをやった後に、好きな映画を見るとか、漫画を読んでいいとか、おいしいものを食べるだとか、そのようなご褒美をぶら下げて頑張りにつなげるという方法である。

 

6.やりたくないことを止めるために

どうしても甘いものが止められない。分かっていても止まらない。そういう場合は、甘いものが如何に危険であるかを知ることが重要だ。糖質は、猛毒であるということを知識として叩き込んでおけば、甘いものは止めることができる。

実際、糖質は、体内の血管を傷つける。そこにコレステロールが溜まれば、血管が詰まり、それが脳で起きれば脳梗塞に繋がる。脳梗塞コレステロールが悪いのではなく、血管を傷つける糖が犯人なのである。砂糖は、急激な血糖値の上昇と、その急降下によって、気分の変調を起こさせる。脳の神経回路を狂わせる。統合失調症の人間が、糖を止めた途端に、幻覚や幻聴がなくなったという。糖尿病になれば、失明する危険性もある。

身体や頭は使わなければ、廃用萎縮になる。廃用萎縮が進めば、足腰が弱り、寝たきりになる。寝たきりのまま放置していれば、褥瘡ができる。そして、痛みが続き、その傷口から、ばい菌が混入し、体が徐々に腐っていく。

 

7.望ましい知識を入れるために

手段は、様々な方法がある。口頭で説明されたほうが、理解しやすいという人もいれば、図や写真や文字で説明されたほうが分かりやすいという者もいる。理解しやすい手段を活用すればよい。

 

8.決して完璧にできる必要もないし、できなくても全てが終わりではない

行動変容ができない人は、いきなり完璧を目指し、それができなければもう全てがダメだと考える白黒思考が多い。

しかし、完璧にできる人間なぞこの世にいない。たとえイチローであったとしても、打率は3割で、10回に7回は失敗をしている。

全てダメということもありえない。失敗をひとつしたと言うことは、成功に一歩近づいたと言うことだ。途中まではうまくいった部分も必ずあるはずだ。だから、また再び、途中から始めればいい。

はじめから完璧を目指さなくてもいい。小さなステップから初めて、ちょっとずつ階段を上がっていく人のほうがずっと価値がある。

毎日、ちょっとずつ継続してやっている人間のほうがずっと、価値がある。