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本日も順調に誤作動中

ASD.1980年生まれ東京都在住。

ノンストップ自意識

私の脳は、いつもなにか支えとなる思想を求めています。
今日はこんな風に考えていました。「要するに工夫しさえすればいいんだ。
たとえ、人と共感する力がなくても、空気を読む力がなくても、工夫しさえすればいいのだ。
発達障害という障害は、人よりもたくさん工夫をしてくださいねと神が与えたものなのだ。
つまり、工夫しさえすれば、どんなことでもできるんだ。できないことがあったとしても、人に嫌われるようなことがあったとしても。
それは自分の工夫が足りなかっただけ。工夫次第でどんなことでもできる。工夫主義思想だ。
私は工夫を信仰しているんだ」

自殺未遂を経て半年後の一人暮らしを始めたときは、「生かされた命なのだから、これからは例えどんなに辛いことがあったとしても、
感謝しよう」と心に決め、おまけに笑顔を振りまいて過ごしていました。

とにかく、そうでもしないとネガティブなことを考えてしまったり、また、寄る辺となる考えを探し続ける旅を始めなければならないので、
強制的に思考停止状態を作り出していました。これは、笑顔で思考停止居続けたため、仕事中に頭を使うことができず、やめたり、
しかし、釘を外すと今度はまた、自意識が定まらないと不安定になると、再び「感謝」で思考停止にしたりしています。

また、ある時は「自分は他人を攻撃し、自分を破滅に追いやる人間だ」と、自己認識の楔を打ち付けて、自分をつなぎとめていた時期もありました。
「自分は何もしないと堕落していく人間だ。自分は下りエスカレータに乗っている。だから、常に上へ上へ歩き続けて行かねばならない
」と自分を鼓舞し続けていた時期もありました。これは、自分に無理を課し、さらに他人に対しても他罰的態度をとっていたので、これは
デメリットが多くてやめました。

このように、常に「こう考えればうまくいくはずだ」「今度こそこの考えでずっとやっていくぞ」
と決意しては、大体3日後にはその覚悟は失われ、また別の自分にとって都合の好さそうな主義・自己イメージを探す旅に出てしまいます。

そんなことばかり頭の中でやっているので、仕事も全然覚えません。

ちなみに、自意識の楔を打たなくなると、とたんに周囲の人や物に影響されやすくなってしまいます。
自分がたまたま見た人になったかのように演じてみたり、上司が機嫌悪そうにしていると、ビクビクしたり、周りが楽しそうにしていると自分もなんだか楽しい気分になったりと、感情が周囲によって変化してしまう。
そんな感じで、周囲に振り回されると、また再び自意識の楔を探してしまう。

始めた仕事がやりたくなくて、1か月余りで退職し、ニートになった頃、とある本を読んで「幸せだなー、ついてるなー、恵まれてるなー、感謝だなー」とつぶやきながら、河原を散歩していました。
その時は、自分は今後どうなってしまうのだろうかという不安や絶望感、孤立感などの一切を「幸せだなあ」という言葉で蓋をしていたのです。その翌日に私は自殺未遂をしたのです。
苦しいときには、苦しいという気持ちを感じないと、大変なことになります。
しかし、かといって、自分の感情を中心に据えると、働きたくない、逃げたい、何もしたくないといった方向に向かっていき、
これが自分の本当の姿だと思ってしまうのです。

先日、とある自助会で仲間が語ってくれた言葉が不思議と心を落ち着かせてくれました。
「友達もいないし、友達を欲しいと思った事も特にありません。人と関わるのが嫌で苦手です。
独りでいいと思ってきた。しかし、自助会に出て少しずつ人との関わりが出てきて、意味があるように思えるようになった。
関わり方はまだ分からないが、無理せず、自然にやっていきたい」

私は、この言葉に不思議な落ち着きとやすらぎを与えてくれました。
なぜか。そもそも、なぜ私は自意識の楔を打ち付けずにはいられないのかという問いのか。
それは、楔で打ち付けていないと、何もする気がないからです。
何かで自分を規定していないと、自分は活動できない。
なぜなら、私は本質的に生きることに意味を感じていないからです。
自分自身に無関心なのです。
しかし、死ぬのが怖いから死ねずに生きている。
一方で、他人には自分に関心を向け続けてほしいと思っている。
注目してほしい、ちやほやされたい。
しかし、これも私が本当に願っていることではない。
ちやほやされたときの興奮に嗜癖しているだけです。

いずれにせよ、何もしたくなくて、ちやほやされたいというのは、思考停止したいということに他なりません。
何もしたくない。誰かにしてほしい。甘えているのです。
これが私の精神構造です。

これでは、社会で暮す上では大変困ったことです。
この困りごとに対して、良い知恵をお借りしたいです。